先を見通すこと

大河ドラマ「西郷どん」を毎週見ています。今夜は、西郷が、蜂起をはやる有馬新七たちを命がけで止めるシーンを見て、ぐっときました。

 

有馬にも大久保にも西郷にも「正義」があり、「正しさ」がある。そんな中で、西郷が伝えた言葉には、先を読み、先を見通す優れた洞察力が込められていました。浪士たちが蜂起すれば幕府が倒れるかもしれない、しかし国内で争乱が続けば、外国を利することにしかならない。外国の脅威に立ち向かうために、態勢を整えてチャンスを作り出し、日本を速やかに一つにならなければいけない。そんな高く広く遠くを見通す力が、「おいに命を預けてくいやい」という器の大きさとともに、有馬たちを納得させたのだと思いました。

 

現場を深く知ること、遠く広く見通すこと、常識による思考停止を乗り越えて物事を考え続けること、大きな判断で人を動かすには、そういったたゆまぬ努力を繰り返していく必要があります。そして、その努力の根源となるのが、絶えず学び続ける姿勢なのだと思います。