一度も会ったことのない部下

日本と外国に拠点がある外資系企業に勤めていると、一度も会ったことがない部下ができることがあります。

 

Skypeで話すので彼の顔はいつも見ていますが、実際に会ったことはない、という意味です。

 

そんな彼が大きなミスをしました。彼からSkypeチャットで「申し訳ありません」との報告が。どうやって注意、指導すべきなのか、、、。まずはSkypeで話そうと思い、コールしましたが、それまで在籍中だった表示がコールしたとたんに離席中に変わり、通じません。「僕から注意されるのが嫌で離席を装ったのかな?」「逃げた?」「ミスをおかしてショックを受けた?」頭の中には疑心暗鬼のワードがぐるぐると出てきました。

 

しょうがない、、、チャットで返すことにしました。「君が一所懸命取り組んでいることは知っている。だからこそ、ミスの原因を突き止めて改善して欲しい。少し話せる?」、そんな要素を盛り込んで送りました。

 

しばらくして・・・「改善します。いま落ち着いて話せるようになりました」との返信。Skypeをつないであれこれ話しました。僕も、彼も、安心しました。

 

インターネットで世界中がつながり、いくら便利になったと言っても、会えない環境は、ふとしたことで疑心暗鬼になったり心のエネルギーを使ったりするものだな、と改めて実感しました。まるで直に会っているかのようにコミュニケーションが取れたら。そんな時代が来るのでしょうか。